菩提寺から、17日午後7時から納骨施餓鬼法要を行うとの案内が届いた。
おばあちゃんが逝って3年を超えた。
このおばあちゃんの遺骨が納骨堂に収められる。
納骨をおこなうご住職にお聞きすると、30年前に逝った父の遺骨はお寺で預かっていただいていることが判った。それで、3月のお彼岸におばあちゃんの納骨を済ませた。
このたび、納骨施餓鬼法要の案内が届いた。「本堂に安置していたお骨を、ご遺族の手で納骨堂に収める儀式」とのことである。納骨と施餓鬼(亡者への施食)を併せて行う儀式と思われる。
この一年に納骨された遺骨に参加者全員が順次焼香したのち、すべての遺骨を全員で手渡し(手繰って)でまわすという儀式である。
一人一人の遺骨を大切に回し、深く頭を下げる。
おばあちゃんの骨壺が回ってきたときには、一気に思いが押し寄せ、目頭が熱くなる。
その後、遺骨は納骨堂に収められた。遺骨になってからではあるが、おばあちゃんはともかく30年ぶりに父の隣に納まった。
菩提寺は浄業山 大願寺菩提寺は浄業山 大願寺浄土宗である。
桜井の寺町にある。桜井の大火は西に燃え広がり、寺町は被害を免れた。
延宝六年(1679年)の刻印がある鬼瓦が置かれていたとのことである。
中将姫が長谷寺へ詣でるときは、大願寺で休んだという伝説がある。
桜井市史は「大願寺が江戸時代を通して當麻寺の奥の院の末寺だったことによる」と、その説の出所を解説している。
大願寺 630-0091 桜井市桜井1090番地