合併により宇陀市が誕生してから6年を経た。
これが宇陀市のマークである。4町村の合併を端的に示している大宇陀の松山を案内することになった。
町並みを見たり、足元を見たりして歩いているとマンホールの蓋が鮮やかである。
大宇陀のマンホール蓋。カザグルマを意匠化したものである大宇陀はカザグルマ自生地の北限で天然記念物に指定されている。宇陀アニマルパーク入り口の北側に自生地があるが、樹相の変化や盗掘による衰退があり保全、回復の事業がすすめられている。
少し考えてみた。
合併前、各町の花、鳥、木はどんなふうだっだろうかと。
そこで、丹念聞いてみた。宇陀市ではわからず、各地域事務所(元役場)まで行ったり、電話で確かめた。
大宇陀はカザグルマ、ホオジロに橡(くぬぎ)。
榛原は山つつじ(鳥見山に群生)、ウグイスにヒノキ。
菟田野はアジサイにウグイスに杉。
室生はスズラン(向淵・むこうじ)と松(三本松にちなんで。いまは枯れたが、天然記念物だったそうである)。
合併した宇陀市はスズランとウグイスとヒノキとなった。
いろいろと苦心の融合である。
ちなみに
これが榛原。鳥見山も山つつじもよく分かるこれが菟田野。ウグイスにアジサイである室生は公共下水がなかったからマンホールの蓋はないとのことである。
そして、現在の宇陀市のマンホールの蓋はどうか。気になるところである。
市の下水道課にお聞きすると、「新しいマンホールは作っている。図案は幾何学的な模様です」とのことである。10年もすると宇陀市のマンホールの蓋は全部変わってしまうのだろうか。