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奈良・桜井の歴史と社会

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古代史への旅 黒岩重吾

古代史への旅」を読んだ
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黒岩重吾の本はたくさん読んだ。

奈良検定のまほろばソムリエの試験を受ける時に考えた。
とにかくテキストに従って回ろうと考えた。一月の試験に向けて、夏ころから徹底的に回った。
行くところは徐々にマニアックな所になっていき、もう誰も同行者がいなくなってしまったので、独りで何度も何度も、宇陀や吉野、そして矢田丘陵や奈良を訪れた。

万葉集も覚えた。一日3首をマスターしようとカードを作って、ウォーキングに持参した。

それから人名、年代をマスターしたかった。歴史年表の暗記ではつまらないので、見回してみると黒岩重吾が面白そうだった。
これを次々と読んだ。
あくまでも僕の空想の産物だが、奈良時代の8代の天皇の顔、姿がまぶたに浮かぶようになって、名前が定着した。

ブックオフで「古代史への旅」の文庫本を見つけた。
読んだ本だが、思わず手に取る。

黒岩重吾さんは昭和12年から宇陀中学で過ごした。
国粋主義者の校長が繰り返し、激しく「神武東征説話」を語ったとのことである。
カムヤマトイワレビコは大和を目指して、熊野から八咫烏に案内されて宇陀郡(ごおり)に入る。
「お前たちは大和朝廷発祥の地に住んでいるんだ。だから誇りを持て」と教育されという。
都会育ちの黒岩さんは当時は反発したが、この経験が現在の原点であると語る。

戦前と戦後にまたがって教育を受けた黒岩さんは古事記や日本書紀に批判的だった。
それでも老後の楽しみにと、日本書紀と古事記を勉強したと語る。
彼は語る。「宇陀中学の経験が軸になり、スムーズに入れた。」
「記紀を批判的に読むだけではいけない。どこが嘘でどこが史実に近いか、それを考えてみようと変わった」とも触れられている。

さまざまに同感である。古代史を勉強する大きな契機になる本である。

暑いさなか、寝転がって読み切った。

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黒岩重吾、母校の宇陀中学は、今は共学の大宇陀高校である

大宇陀を歩くとき、黒岩重吾を思う、か・・・・・

黒岩重吾。大阪市生まれ。旧制宇陀中学(現・奈良県立大宇陀高等学校)、同志社大学法学部卒。同志社大学在学中に学徒出陣し、北満に出征する。
1970年代後半から、古代史を舞台にした歴史小説(古代史)の執筆をすすめた。
by koza5555 | 2012-09-01 00:51 | 読書 | Comments(0)
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