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奈良・桜井の歴史と社会

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宇太水分神社のご例祭(お渡り)

宇太神社の秋祭り、菟田野が誇らしげに背筋を伸ばす日だ。
宇太水分神社の境内も、沿道も晴れやかな市民、来客で喜びがはち切れる。

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境内、太鼓台の乱舞。太鼓と「よーいとさのせっ よいとさのせー」の掛け声がひびく
21日(10月第3日曜日)は宇太水分神社のご例祭(お渡り)である。
このお祭りは拝見したかった。そして、12月に僕が引き受けている、12月の奈良交通の「古事記と宇陀」のバスツアー(12月1日、12月16日)は宇太水分神社、宇賀神社を回ることから、事前にどうしても見ておきたいという祭でもあった。

朝6時過ぎに家を出て、宇賀志に直行の予定だったが、魔が差した。
このお祭りの神事は、惣社水分神社の女神(速秋津姫神)が宇太水分神社の男神(速秋津比古神)に年に1度だけ会いに来るということが軸である。

女神は鳳輦神輿(ほうれんみこし・需要文化財)に乗って惣社水分神社から下る。
この女神が三叉路の松井橋で「来て来て、神輿の出立はみなくていいの」と声をかけてきた。芳野川を遡ることとなった。

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鳳輦神輿のお渡り

実はこれはレプリカで、重要文化財の鳳輦神輿は年に一度、この日に「収蔵庫」が開扉される。
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開扉はこの日だけなんだ
神事の中心は二つである。
一つは26社の郷社が全部そろっていますという御幣を本殿に奉る行事。
一つは「女神が到着しています、お渡りになった」ということを告げる祭である。

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鳳輦神輿の先に本殿が
太鼓台はその神事を言祝ぐ賑やかしに思える。それにしても、宇太水分神社の太鼓台、勇壮なものだ。芳野、佐倉、宇賀志、松井、岩崎、宮本(元市場?神社の地だから宮本)の6台が、これがすごい。1、5トンはあるとのことである。直接の担い手が120人から130人は必要だ。しかも距離も長い。
とくに惣社水分神社は岩端、上・下芳野(ほうの)の3大字で槍もちや長持ちなどで姫神さまのお付きが別に100人は必要だ。
ものすごい努力に思える。

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槍ふり(惣社水分神社)芳野の女神さまの随行である
by koza5555 | 2012-10-21 22:14 | 宇陀
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