安倍村の氏神さんは八幡神社である。17日は祈年祭をおこなった。
安倍八幡神社は谷首古墳に鎮座している。
17日は、少し早い目に着いたので、谷首古墳に入ってみた。
天井石が巨石である。
艸墓古墳や文殊院西古墳と比べれば前の時代のものであることは一目でわかる。
この天井石の上端は八幡神社の宮垣のなかに露出している。見事に黒光りした花崗岩である。これが谷首古墳の天井石の上辺であった。
八幡神社の年間の祭祀は正月が元旦祭、2月が祈年祭、3月に例祭。
4月~8月までは、農繁期で祭祀はなく、9月が例祭。10月が宵宮祭、11月が新嘗祭である。
宮司は佐藤さんとおっしゃって近在の大字の各社を回っておられる。それ以外にも榛原の笠間とか出雲の十二柱神社にもいかれる様子である。佐藤さんは丹生川上神社の中社(東吉野村)で長くお勤めされ、その後、「桜井に降りた」とのことである。
神社の祭祀は修祓、一拝、献撰、祝詞、玉串奉納、撤饌でどんな大社とも基本は変わらない。お米、お神酒、水、鯛、餅、野菜一式、海藻、果物、お菓子の普通神饌である。
今日は快晴、祈年祭にふさわしい明るい陽射しである。
谷首古墳入り口には掲示もある。方墳だが、丘尾切断した痕跡がある。
全長14.8m、玄室長6m、羨道長8mで奥壁は巨石二段積み、玄室天井も巨大な二石で作られている。六世紀末~七世紀初めとみられる。安倍氏の奥津城で、文殊西古墳、艸墓古墳と一体で回ると建造時期が実感できる。
入り口は
掲示は