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奈良・桜井の歴史と社会

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宇陀市向淵のすずらん群生地、開花

近畿地方のスズランは貴重である。宇陀市向淵(むこうじ)と奈良市都祁の吐山(はやま)のすずらん群落地は昭和5年11月19日に国の天然記念物に指定されている。

5月19日、このすずらんの花を撮りたいと訪れた。4月27日以来、4回目の訪問だった。
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咲き始めである

100万年も前の寒冷期にスズランは南下したという。その頃は近畿地方もスズランの群生に覆われたとみられるが、その後の暖期に死滅、北進したとのことである。
向淵のスズランはいわば、化石のようなものなのである。

向渕や吐山のすずらんは、①高度が高くて(海抜500mくらい)、気温、地温が低く、温度の時間差が少ない、②北西向きの斜面に生える、地中温度がことさら低い。③斜面の形、風向きなど特異にスズランに有利に働いたことにより生き延びたとされている。
微妙な言い回しもあるが、高地ならどこにもあるわけでないことが良くわかる。天然記念物として指定されるにはわけがあるのである。
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群生地入口の看板

群生地は歩行通路、柵などが完備された。3月中の工事だが、遅れに遅れてやっと完成したようである。先日も工事関係者に「相当遅れていますね」と声をかけたら、「花には間に合わせます」と汗を拭いていた。
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花はまだ、一週間くらいは大丈夫だ。吐山か向淵、一度はご覧いただきたい。栽培されたものと違い、とにかく小さくてかわいい。可憐である。
向渕は群落地のすぐ下に5台程度の駐車場があるが、そこまでの道がとても狭いので譲り合って入ってください。
by koza5555 | 2013-05-19 21:29 | 宇陀 | Comments(0)
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