JTB奈良まほろばソムリエ号、「まほろばソムリエと訪ねる~大和の美仏に出会う旅」が再開された。
12月から3月にかけての冬バージョンである。
その第一回目は12月1日(日)である。
定員は35名であるが…予約は39名で快調な出足である。そしてお天気にも恵まれて全員が参加された。
コースは春夏まほろば号と同じ長谷寺・橋本屋での山菜御膳・室生寺・聖林寺・安倍文殊院であるが、いくつかの工夫がある。
まずは紅葉である。
長谷寺。礼堂前舞台から室生寺。鎧坂長谷寺、大磐石に立たれるご本尊、十一面観世音菩薩の特別拝観が12月8日までだった。冬バージョンのJTBツアーでは、ご本尊の御足に触れて「ご縁」が結べるという最後の機会であった。
室生寺は金堂の特別拝観。
聖林寺の十一面観音の「光背」を復元しようという取り組みがある。それを西陣織で作ろう、とその勧請が行われている。光背の姿・形とその無くなった歴史を語りながら、光背復元への「結縁」を呼びかける・・・これも一つのツアーガイドの工夫である。
安倍文殊院は、この時期パンジー干支が公開されている。夏はこのパンジー干支、お話だけでツアーをすすめたが、やはり聞くと見るでは大違い。喜んでいただけた。
室生の橋本屋の山菜御膳も人気者である。
「長谷寺・室生寺を一度に訪れる美仏ツアーに入りたくて、JTBでホテルを予約した」という方がいた。
「長谷寺の観音様を真下から見上げれてよかった」、「何度も来たが、室生寺の金堂の中まで入ったのは始めて」、「五重塔に巨木が倒れかかっているときに室生寺に参拝した。立派に修理出来て良かった」などの感想があった。
「橋本屋の山菜御膳は美味しかった」とのご意見もいただいた。
このツアーは3月まで続く。さらに春から秋にかけての第三ラウンドもすでに用意されており、来年にかけて40回の催行である。
このツアーのすべてで質の高い案内をしなければならない。今回の冬のツアーも事前にガイドの講習会を念入りに行ってその準備をすすめてきた。
11月10日に行った、下見・ガイド研修会。室生寺五重塔前にて長谷寺、室生寺、聖林寺、安倍文殊院の四カ寺、その姿と歴史は、正面から語ればその魅力は限りな区大きく深い。さらに季節ごと、行事ごとに丹念に取材を重ね、僕自身がさらに驚きと感動を重ねて、ツアーを磨いて行こうと考えている。
ツアーに参加された皆さん、ブログへのアップが遅れましたが、一日はありがとうございました。楽しんでいただけましたでしょうか。