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奈良・桜井の歴史と社会

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5月の「大和路を歩く」は大宇陀・松山に

3月11日(火)に「大人の学校」、5月にNHKカルチャーの「大和路を歩く」で大宇陀を案内する。

大宇陀はこれまで何度も案内した。
大海人皇子東国発(たち)、宇陀と古事記、万葉集と宇陀路、まほろばソムリエ試験の体験学習などテーマは異なったが、大宇陀・松山の町並みをていねいに案内してきたつもりである。

記紀万葉の時代から大和朝廷に注目されてきた宇陀、大和から東国への重要な交通路となった宇陀・松山、城下町として繁栄を究めた松山の歴史などの切り口・語り口が豊富で、案内のやり甲斐のある宇陀・松山である。

春から夏にかけての「大和路を歩く」のウォーキングは、4月に馬見丘陵公園で「古墳とチューリップ」を見てもらい、五月は大宇陀・松山で「カザグルマと中世」をテーマにしたいと思ったのである。

榛原から大宇陀の内原までは路線バスである。バスを降りて小附(こうつけ)へ歩く。
カザグルマを拝見する。
5月の「大和路を歩く」は大宇陀・松山に_a0237937_2283996.jpg
これは現在のカザグルマである
カザグルマは花も実も風車(ふうしゃ)型というのがすごい。

カザグルマはキンポウゲ科の落葉つる性植物で、大宇陀町に自生地がある。
5月ごろ、大輪で淡紫色の美しい花を枝先に1個咲かせる。花弁状に見えるのは「がく」で、一般に8枚ある。
旧大宇陀町の町花であり、大宇陀のマンホールはこのカザグルマを5~6個ちらしたものである。

5月の「大和路を歩く」は大宇陀・松山に_a0237937_2294551.jpg
これが春のカザグルマである


さて、ウォーキングは松山を昔の街道筋に沿って、北から入る。
かざぐるま自生地の辻本さんから、「松山を歩くなら、薬の館は必ず寄ってね」との強い依頼があった。
「大和路を歩く」は30名のツアーで薬の館のキャパをこえているが、工夫すれば寄ることはできる。

5月の「大和路を歩く」は大宇陀・松山に_a0237937_22105163.jpg
薬の館

初めは西口関門である
次は伊勢辻である。ここの説明を重視して、江戸時代の松山の姿を鮮明にしたい
道標には榛原、京大坂、大峰山上、吉光尼御塚などが彫られている。伊勢屋が建てたものといわれるが、西口関門から入った、このあたりのにぎわいを思わせる道標である。
この後、薬の館を見学するのである。


4月からのNHKカルチャーの「大和路を歩く」、「古墳とチューリップ」、「カザグルマと松山」、「長谷寺と初瀬谷」、「禰宜道から知足院まで」と、バラエティに富んだコースができ、今日までに下見をすませて微調整も行うことができた。

花があり、古墳があり、社寺があり、歴史の道があるこれらのコースは、まほろばソムリエのチームでこそ案内できる素晴らしいウォーキングである。
この企画に参加し、これを案内することができる僕自身が、一番楽しみに思っているんだろうけど・・・
春が楽しみである。
by koza5555 | 2014-03-04 22:55 | 宇陀
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