談山神社から明日香(飛鳥)の小原まで歩いてみた。
この暑い中を何で?ということであるが、秋のウォーキングの下見である。
はじめに新緑に浮かぶ十三重塔である
11月15日(土)の「大和路を行く」は多武峰である。
僕が案内している 「大人の学校」の「歴史講座」も、11月28日(金)は多武峰である。
いずれも桜井駅の南口に集合して路線バスで談山神社に上がる。多武峰はトップシーズンで、11月中旬から12月上旬までは、バスがドーンと増発されている。
一時間くらいですばやく神社を回り、社務所の会議室をお借りして食事をする予定である。
午後は念誦窟(ねずき)、万葉展望台を経て明日香小原まで下り、バスで橿原神宮駅東口に出るコースである。
一度、通しの下見が必要だった。昨日、28日の午前は涼しかった(午後は猛暑だったが・・)ので、山道や万葉展望台の状況も見たいと考え、歩いてくることとした。
まずは西門跡。女人禁制の碑があるが、今日は石仏の紹介である。
「花崗岩の自然石で作られている。一石の造り出し、半肉彫り、左手は甲を表にした弥勒触地印で、光背部左右に、文久3年8月8日奉造立。大勧進正延延大工藤井延清とある。市内の在銘石仏としては最古(1266年)のもの」 (桜井市教育委員会)とある。
念誦窟を経て、北山へ、途中から明日香に降りる道に入る。
明日香と高家との分岐点には、みごとな三石仏が置かれている
そのあとに万葉展望台
ササが刈られ、こんなぐあいに整備されていてビックリである
午後からはちょっと霞んで残念だった。思い切って早朝に行くとか、ヘッドライトを持って夕方登るとか・・・ここからの良い写真を撮りたいものである
ブルドーザが入って、道路補修が行われていた。
「明日香村の事業を森林組合で行っている」とのことだった。「古道維持管理」ということで、道が均されたり、草刈なども丹念にされていて、安全な道となっている。
飛鳥坐神社から多武峰への道は「鎌足を祀る談山神社の表参道」で、飛鳥の有力な「古道」ということである。
明日香小原には神社があった。この神社には藤原鎌足ゆかりの 「産湯の井戸」なるものもあり、明日香に降りれば、鎌足街道の実感がさらに増すのである。
地道が長くて、「大和路を行く」では、ハードなコースに入るが、くだり坂だし、軽登山靴とかスティックを持ってきていただくとか、そんな準備もして、みんなで歩き切りたいものである。
談山神社の紅葉、奈良盆地の眺望、秋が深まる森の道、楽しみの多い素晴らしいウォーキングになるだろう。