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奈良・桜井の歴史と社会

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正蓮寺大日堂

9月の「大和路を行く」は、橿原市の「今井町、大日堂と札の辻」である。

「大和路を行く」は毎月、第三土曜日と決まっており、9月は20日となる。暑さの峠は越えていると思うが、予断は禁物で、「近場で涼しいところで」という、軽めのウォークを考えた。

午前中と昼食は今井町である。
午後は小綱(しょうこう)町の入鹿神社と正蓮寺大日堂、そのあとに「横大路を語りながら札の辻に」のコースである。

ウォークまでそろそろ一か月ということだが、あれこれの不安がある。
大日堂の堂内拝観が決まっていない、
大日堂から札の辻までの道中に工夫が足りないなど、
コースが出来上がっていない・・・ありますよね、そういう感覚。
そんなこともあって、今回の相棒の亀田さん(まほろぼソムリエの会 理事)に声をかけて、重ねての下見をお願いしたのである。

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大日堂、大日如来坐像である。重要文化財に指定されている

大日堂、小綱町保存会(HPあり)に拝観を申請フォームから出していたのだが、僕のミスでそれが届いていなかった。
返事がないので、「どんな具合だろう?」と、橿原市観光課に問い合わせたところ、そこらたりの事情が判明して、小綱町の自治会長につないでいただいた。

予約だけなら電話でもできるが、これはお会いしたいと、訪問して打ち合わせをしてきた。
お話の中で、「大日堂、見ていきますか」と声をかけていただき、お言葉に甘えることにした。

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大日如来坐像。鎌倉時代の作とされ、院派(京都を中心とした仏師集団)系の仏師によるものとされている。像は修理を経ており、金箔もしっかりと残されている。宝冠、光背、台座はすべて江戸時代中期の後補である。

多聞天、持国天が脇侍に立つ。ご本尊と比べると相当大きい。搬入されたものとのことである。
寄木造りであるが、合体部分がよく分り、痛ましいが、健気に生きてきた、役割を果たしてきたんだと納得できる。
ここまで見せてくれる大日堂、小綱町保存会はすごい。なお、こちらは嬉しいことに写真撮影は可(フラッシュは禁止)となっている。

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大日堂も重要文化財である。入鹿神社と一体の大日堂


大日堂の昭和30年代の大修理により復活した。文明10年(1478年)の棟札も残り、建立年代が明確である。
大日堂は真言宗の普賢寺の本堂であったが、廃仏毀釈により廃寺となり、売却されることとなった。入札となったが、明治7年に13円50銭で小綱村が落札、その後、正連寺(隣接の寺であるが浄土真宗)大日堂として、寺院として登録されたとのことである。

そんなこともあり、今でも村の管理、年に一度は浄土真宗のお経をあげているとのことである。
「ご本尊から見れば、真言宗として祀るべきとは思うが」と、これが区長さんのお気持ちである。

縦横3メートルという大きな涅槃図も掲示されている。長く秘蔵されてきたとのことで、260年前のものであるが色は鮮やかである。涅槃図には描かれない猫がいるのが特徴で、このあたりの解説も聞きごたえがあった。

ここまでつめて、9月の「大和路を行く」、参加者に喜んでいただける自信ができた。大丈夫である。

さいごに大日如来像、大日堂については、小綱町文化財保存会のパンフレットを参照させていただきました。


大日堂の堂内拝観は、保存会のHPの申込みフォームから行う。解説もしていただける。
小綱町文化財保存会

ちなみに、拝観の謝礼のことである。聞きにくいですよね。「無料、お賽銭を入れていただければ」ということである。
人数にもよるが、一人あたり200円から300円くらいの適切な金額をお供えとして用意しておくことがいいのでは・・。一人で行ったときは・・・それは500円とか1000円とか(笑)・・ですよね。僕はそうしていますが…
by koza5555 | 2014-08-11 20:10 | 橿原・明日香・吉野 | Comments(0)
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