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奈良・桜井の歴史と社会

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三本松 子安地蔵菩薩

8月24日はお地蔵さまの縁日である。
「子安地蔵菩薩の御縁日御開帳法要をおこないます。ぜひお詣いりください」と宇陀市室生の三本松の山村区長からご案内をいただいた。

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大雨と洪水の警報が出るような豪雨だった。三本松中村区集会所(安産寺)

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子安地蔵菩薩。三本松のパンフレットからいただいた


平安の前期の作で、室生寺金堂の本尊(釈迦如像)の脇侍として造仏されたものである。
1600年代の末頃に室生寺を出て、三本松に移された。

今回は案内ではなく、しみじみと拝観してきた。

表情がゆったりとしており、とても優しい。
右足を軽く前にだして、左手には宝珠を持つという姿である。前傾姿勢をとり、前かがみ、前のめりで救済するために急いでいる様子も感じられる。
威厳があり、優しさと美しさがある。千年あまり、人々を見守ってきた菩薩である。
よくぞ残ってこられました。

山村区長がうれしそうに言われた。「お地蔵さんに携帯電話を持ってもらいました」と。
安産寺子安地蔵菩薩が拝観できるのは、
初地蔵が1月24日、8月の第四日曜日の御縁日御開帳、毎月の9日の午前中である。

それ以外にも志納・寸志という形で臨時に開けていただくことができる。ところが、その連絡、する方も受ける方もなかなか大変だったのである。そこで、子安延命地蔵の専用電話を用意したとのことである。
携帯電話を持っている仏さまである。

子安地蔵菩薩の電話番号は
「090 3268 5859  安産寺ご利益と覚えてください」と嬉しそうに言われる。ちょっと語呂は合ってない感じだが、電話番号と「安産寺ご利益」の名前で、ぜひ、ご登録ください。

安産寺、国道165号線の室生、三本松の道の駅から見上げれば、看板が見える。上にも2~3台の駐車場はあるけど、初めての方は、この道の駅から歩くのが無難である。
近鉄の三本松からは徒歩で10分もかからない。

ちなみに、子安地蔵菩薩は10月9日から10月いっぱい、午前10時~午後4時(時間は少し流動的だが)、常時開扉することにしたとのことで、訪れやすくなっている。
最終決定は、もう少し先とのことであるから、お地蔵さん携帯に電話して、計画を立てるようにお願いします、とのことだった。
by koza5555 | 2014-08-25 10:42 | 室生・室生寺
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