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奈良・桜井の歴史と社会

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「小原の虫送り」は 夏至の前日

室生の笠間地区、笠間川の流域で山添村(今は奈良市)に接し、下流は名張市に続いている。古くから伊勢への最短路といわれる名張街道沿いとなる。

川は西から東、名張の方向に流れる。
上流から染田、小原、笠間と続くが、この一帯で夏至の前に害虫駆除のための虫送りがおこなわれる。この虫送りが、なかなか拝見できなかった

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これが、小原の虫送りである 小原の虫送りは夏至の前日である 

笠間川流域では、いまでも染田、小原、下笠間でこの行事が行われている。
今年は染田は一週間ほど前、下笠間は同じ21日であった。
田植えが上流から行われるように、笠間川流域の虫送りは上流から下流に順々である。
雨が降ると中止である。ちなみに一昨年は小原は中止となっている。

日が落ちるころから三々五々、村人が極楽寺に集まってくる。樹齢300年と言う素晴らしい枝垂れ桜の下である。樹勢は旺盛で、毎年見事な花を咲かせる。

虫送り、虫の駆除と合わせて虫の供養も行われることも注目点である。
虫も殺さぬということだが、農村の立場からは「田植えをしたら虫は殺したい」という所だろう。
それで虫送りの始めは「数珠繰り」。これは人の幸せを祈るものである。
虫送りの終わりには般若心経が唱えられていたとのことである。今は途絶えているが、この心経は虫の供養のためという。

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 数珠繰り。楽しげに受け取り、楽しげに送る


数珠繰りを終えるとすぐに出発だ

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 夕闇の迫る田園に向かう。火があり、響き渡る虫送り太鼓と鉦の音。楽しくなる。


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村の集会所の近くの休耕田までだ。このころとなるとすっかり夕闇となる


実は前日の20日も来ていて・・・20日は・・・野焼きだけ見て帰ったのである
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小原の虫送りは、曜日ではなく。日にちでもなく 「夏至の前日」と決められていた。
by koza5555 | 2015-06-22 00:43 | 宇陀 | Comments(0)
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