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奈良・桜井の歴史と社会

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平井大師山と丹波佐吉

菟田野の北東、平井の大師山に残る四国八十八カ所を模した霊場。幕末の石工、丹波の佐吉照信が弟子たちと共に刻んだもので約百体の石仏が大師山をとりまいている。各石仏には本尊を浮き彫りにして、本尊の仏名、霊場番号、霊場名を刻んでいる。

この霊場は、嘉永、安政の頃(1848~1859)に各地の施主によって寄進、建立されたもので、台石に寄進者の指名が残されている。とりわけ十九番、立江寺の地蔵石仏は小形ながらも秀作といわれている。(宇陀市観光協会 平井大師山席仏群)


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順番に回ったが初めの写真は第87番の長尾寺聖観音である。


矢田寺の四国八十八カ所霊場を回ったことがある。聖林寺の裏山にも八十八カ所霊場が設けられていて、上がらせていただいたこともある。さらに僕は、四国の霊場を回ったこともあるのである。

それぞれ、特徴があるわけで、比較はできないが、平井大師山は丹波の佐吉が彫った、あるいは助手に彫らせたというところに意味があるんだろう。
丹波佐吉はこの地の大地主、美登路家と一族の平田彦八郎に招かれた。佐吉は十人ばかりの弟子とともに、嘉永4年(1851年)から三年掛かりで石仏を刻み続けたとのことである。

歩くにつれて、その魅力に引き込まれ、汗をかきながら完歩である。

素晴らしい石仏群、折々の大師像、仏塔も見逃せないのである。

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86番 志度寺十一面観音

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45番 岩屋寺 供養塔 不動明王(佐吉の銘あり)

モミジの季節、桜の季節がベストで寒い冬も好適だが、夏は今は厳しいものがあり、訪問は季節を選びたい。


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最後はいつものお遊びで


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あかい奈良』  平成6年夏号 「丹波佐吉と大和」 長田光男著 参照


by koza5555 | 2017-07-25 16:04 | 宇陀 | Comments(0)
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