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奈良・桜井の歴史と社会

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丹生川上神社と神武東征

クラブツーリズム関西で、『古事記』でたどる大和の旅というシリーズツアーを奈良まほろばソムリエの会で引き受けている。

第1回(9月20日・水)は「神武東征ゆかりの地めぐり」。

第2回(10月18日・水)は「大和青垣にヤマトタケルをしのぶ」

第3回(11月15日・水)は「稗田阿礼・太安万侶ゆかりの地めぐり」

第4回(12月6日・水)は「神武天皇の即位~橿原神宮を訪ねて」

四回シリーズとなり、11月までは催行、出発が確定している。

7月から、ポツポツと準備してきたが、いよいよ明日が第一回目である。

ツアーは新大阪発、天王寺を経て丹生川上神社から始まる。

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こちらは神武天皇の誓約(うけい)がテーマ。天香具山の社の土を持て、平瓫80枚、厳瓫を作り天神地祇を祀れという夢のお告げが下され、シイネツヅコが老父(おきな)、オトウガシがおみなの服装にて宇陀を出発する。

見事はに土を手に入れ、80枚の平瓫、厳瓫を作り、丹生川の川上に上りて、天神地祇を祀った。

丹生川上(にぶのかはかみ)顕彰碑文

イツベ最中。東吉野村小川の西善

即位式に使われる万歳幡の上部にはイツベと鮎の刺繍が入っている「神武天皇戊午年(つちのえうまのとし)九月天下平定の為平瓮(ひらか)及び厳瓮(いつべ)を造り給い丹生川上に陟(のぼ)りて天神地祇を祭られ又丹生之川に厳瓮を沈めて祈り給えり聖蹟は此の地付近なり」。

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「厳瓮を丹生川に沈めよう。もし魚が大小となく全部酔って流れるのが真木の葉の浮き流れるようであれば自分はきっとこの國を平定するだろう」(東吉野村掲示板)

夢淵に沈められた。日下宮司によると「これは斎淵(いめぶち)。潔斎したした場所だ。なまって夢淵といわれるようになった」とのことである。

魚はみな浮き上がって口をパクパク開くのである。

この厳瓫のかたどったお菓子(最中)が東吉野村小川の「西善」で製造・販売されている。

最中の皮はちょっと集め、粒あんがしっかり詰まった食べ応えがある最中である。

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こじつけでなく、急ごしらえでもないテーマにぴったり合うお菓子はそんなにあるわけでもない。これは喜んでもらえそうである。

相談してみると、5個入りで725円ということである。パネルも作った。しっかり紹介して販売することにした。

新年の儀式、即位の儀式に当たっては、三本足のカラスの像の烏形幢(うぎょうどう)・日月幢を飾り、その両側に朱雀・青竜・白虎・玄武の四神幡というのは知っていたが、即位の時は「万歳幡」というものがあるとのことである。この幡を近衛が振って「万歳と叫けんだ」とのことである。この旗に、厳瓫と5匹の鮎が刺しゅうされているとのことである。

ネットで探したが、見当たらない。探していると「石上神宮にある」ことが分かった、こんな旗だった。確かに厳瓫があり、5匹の鮎が記されている。

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即位の度に立てられたこの旗の厳瓫を見ると、日本書紀の古代帰属への影響力、神武天皇の丹生の川上の故事をしのぶ行為にもあらわされている。

最後である。

丹生川上神社の初めの鳥居の傍らに2つの石が建てられている。ジジババ石という。この下の河原がいかだを流すための仮堰が作られた場所でと記されている。ジジババは道中の安全を願う信仰のあらわしたものとも記されている。

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僕は、この神社に、この入り口ジジババと名付けられた石が置かれたことの意味を考えた。

天香具山にはに土を求めに行った時の姿は、シイネツヅコが老父(おきな)、オトウガシがおみなだった。はに土は、無事、丹生の川上に収められたが…そのジジババ・・この石に託されて名前が残った・・・これは僕の妄想だが、面白い話にできそうである。

明日は『古事記』をたどる大和の旅の始まり、緊張して成功させよう。

ツアー、初めの鍵は「厳瓫最中」、「万歳幡」、「シイネツヒコとオトウカシの翁と媼」である。



by koza5555 | 2017-09-19 20:06 | 万葉の旅 | Comments(0)
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