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奈良・桜井の歴史と社会

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2013年 04月 11日 ( 1 )

室生寺、真言八祖像

読売ファミリーのツアーで室生寺を訪れる。5月16日(木)である。
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9日の室生寺遠望。室生の里から。左の建物が本坊である

大阪を中心に募集されるツアーであるが、すでに30名を超えたとのことで、催行は確実である。
案内する僕が云うのもおこがましいが、サプライズ満載の素晴らしいプランができた。
新国宝に指定された渡海文殊菩薩像の安倍文殊院、聖林寺の十一面観音などの素晴らしい菩薩を拝観する。室生三本松の子安延命地蔵の美しさと歴史は、参加者に大きなき驚きと感銘を与えることが確実である。


それで、今日はこのツアーの室生寺で拝見する真言八祖像のことである。
灌頂堂で5月7日~26日の間の特別拝観という企画がある。この読売ファミリーのツアーはこの企画の拝観もコースに入っている。

僕はこれを見ていない。そして真言八祖像が良くわからない。
ネットの範囲で理解できる真言八祖像と室生寺で展示される真言八祖像が同じものであるかも心配である。
形は?大きさ?などなどである。

そのこともあり、室生寺を訪ねてきた。とりあえず、僕には「困ったときは○○さん」という方が室生寺にも(笑)いて、そこへ行ってきた。
「真言八祖像、どうですか?ツアーのコースに入って」というと、「あれは値打ちがある」とキッパリと言われる。「どんなものか」というと「これだ」と本を示してくれた。
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これが室生寺の真言八祖像である

密教はインドから中国を経て空海(弘法大師)の手により伝えられた。これを順々に伝えてきた人が七祖であり、独立した宗派として真言宗を開いた空海を加えて、真言八祖(しんごんはっそ)という。

始めは大日如来で、それを聞いて金剛薩埵が教法を起こしたと言う。実在しないとされるこの二人をのぞいて、空海を加えて真言八祖とされのだ。

真言八祖像のすべての原本は、東寺所蔵の「真言七祖像」(国宝)で、これに弘法大師を加え、伝持の真言八祖像として多くの寺院に広げらた。

真言八祖像は密教の成り立ちを示すものであると同時に、灌頂の仏画としてもきわめて重要である。

室生寺に残されてきた「伝持の八祖像」は

龍猛菩薩(りゅうみょうぼさつ)
龍智菩薩(りゅうちぼさつ)
金剛智三蔵(こんごうちさんぞう)
不空三蔵(ふくうさんぞう)
善無畏(ぜんむい)
一行禅師(いちぎょうぜんじ)
恵果阿闍梨(けいかあじゃり)
空海(弘法大師)である。

東寺の真言七祖像を忠実に写して造られたが、ゆったりした感じのすぐれた作例と言われている。灌頂堂(現在の本堂)が作られた1300年頃(鎌倉時代)のものである。
by koza5555 | 2013-04-11 15:08 | 宇陀 | Comments(0)