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奈良・桜井の歴史と社会

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タグ:室生寺 ( 29 ) タグの人気記事

室生寺と三本松の子安延命地蔵

涼を求めて、7月に室生を訪れてみませんか。
来月の15日(金)です。いつもの大人の学校、「雑賀が案内する奈良のあちこち」です。
女人高野といわれる室生寺を訪れます。今回は三本松の地蔵菩薩像の特別開扉・拝観を組み込みまして、今回だけという特別ウォークといたしました。
橋本屋の山菜料理も楽しみ、奈良の東の奥座敷、室生を隅々まで楽しんでみたいと思います。

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室生寺

◎行き先    三本松の子安延命地蔵と室生寺
◎実施日平成28年7月15日(金)雨天決行
◎集合時間午前10時30分 
◎集合場所   近鉄三本松駅 改札口前
◎コース(歩く距離約6km程度)
近鉄三本松駅(集合10:30)w.c.→ 10:40 三本松安産寺(地蔵菩薩)→ 11:30 道の駅発(橋本屋送迎車とタクシー利用)→ 11:45 橋本屋にて食事(室生山菜料理)w.c. → 12:45 室生寺(女人高野・五重塔)→ 14:30 室生寺下山 w.c.→14:44 室生寺バス停発 →14:44 室生口大野バス停着、14 : 50 同駅にて解散。近鉄電車に乗車   
 
◎持ち物  水筒、帽子、雨具をお持ちください。      
 ※室生寺境内を歩きます。歩きなれた靴でおいでください。

◎拝観料・入場料・食事代 
3,500円(食事代1,800円、室生寺拝観料600円、三本松拝観料300円、講師謝礼・保険代などで800円)。行程内交通費は別途必要です。
 ※バス乗車料は430円です。タクシー代は全体を案分しますので200円程度をお願いいたします。

◎申し込み先は大人の学校の溝口博己さんですが、このブログのコメント(鍵コメ)などでも受け付けます。

◎定員は30名で、残席はあと7名となっています。

三本松、子安延命地蔵
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by koza5555 | 2016-06-15 00:03 | 宇陀 | Comments(0)

室生の龍縄と龍穴神社の秋祭

産経新聞 9月20日付の奈良版の「なら再発見」は、僕が書いた「室生の龍縄と龍穴神社の秋祭」である。

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室生寺の太鼓橋から金堂前の天神社に向かう。龍神を迎えに境内に入る

この記事の全文は以下のとおりである。

 女人高野として知られる室生寺を訪ねてみよう。太鼓橋を渡り、仁王門から入山する。七十二段の鎧坂(よろいさか)を登っていくと、金堂が徐々にその姿を現してくる。至福の時である。
金堂前の広場に上がりきると左側は弥勒堂だ。祀られている国宝仏に期待が膨らむところだが、振り返って右側を見てみると、小さな社が置かれている。この社は天神社といい、社前の大樹に勧請綱が架けられている。
この綱は龍の形を模して作られ、頭があり、紙で作られた幣(へい)やモミジが取り付けられ、龍縄(りゅうじょう)という名で呼ばれている。
同じ形の龍縄は室生寺の境内から1キロほど離れた龍穴(りゅうけつ)神社の鳥居の外、室生川畔の杉にも架けられており、一対をなしている。
龍神は、室生の龍穴祭の日に、この龍縄に下ってくるのだ。
* * *
龍穴祭は10月の中旬に行われる。
前日から垣内(かいと)と呼ばれる各字(あざ)で宵宮祭を行い、当日は午後1時に室生寺の太鼓橋に集まって祭りが始まる。
 祭りを主宰する当屋(とうや)と獅子頭を先頭にして、絵馬、日の丸(ひのまる)を描いた大型の御幣(ごへい)や採り入れたばかりの野菜を串刺した須供(すこ)と呼ばれるお供えを携えて、村人が集まる。
* * *
祭りは室生寺境内の天神社への参拝から始まるが、まずは集まった村人から室生寺住職に入山許可を求める呼び使いが出される。
この使いは寺内に入り、まずは「一度(いちど)の使い~」と声を上げるのだ。室生寺の住職は、ここでは出座してこない。
出直した使いは、次は「二度の使い~」と口上(こうじょう)を述べるが、住職の出座はまだだ。これが七度(ななたび)繰り返されて、いわゆる「七度半(しちどはん)の使い」を経て住職は出座となるのだ。

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門前に出た住職は、弘法大師の代理として龍王の代理である当屋を迎えて、三々九度(さんさんくど)の杯で契(ちぎ)りを固める。
その後、行列は境内に入り、金堂前の広場で天神社と龍縄への獅子舞の奉納を行うのである。

行列はここで龍神を迎え、龍神のお渡りとして、獅子と村人に守られて龍穴神社へと向かう。
龍穴神社でも境内に入る前に神杉に架けられた龍縄に参拝して、その後、境内に入り、国と村の平穏を祈り、豊作を願って獅子舞が繰り返し奉納される。

* * *
室生寺は真言宗の道場として弘法大師が興したとの説があり、奥の院には弘法大師を祀る御影堂が置かれている。弘法大師が亡くなった21日には、住職をはじめ多くの僧侶が御影堂に参詣し法要をおこなっている。
一方、興福寺の僧が山部親王(やまべしんのう)(桓武天皇)の病気平癒を室生の地で祈り、龍穴神社の龍神の力も得て治癒したとの縁起もあり、その功労に報いるために室生寺が開基されたという説も有力である。室生寺はこの龍神を守護する神宮寺として建てられたということだ。
その後、室生寺は、弘法大師によって開かれた真言宗の大きな影響を受けて隆盛を迎えた。この室生寺の成り立ちと歴史を考えると、龍穴神社の龍神と弘法大師が大きな役割を果たしたことは間違いないところであり、龍穴祭は、その歴史を形にしていまに示している。
龍神と弘法大師の契りの杯があり、室生寺境内と龍穴神社に龍縄が架けられ、獅子舞が奉納される龍穴祭、今年は10月13日(月・祝)に斎行される。
いつもは静かな室生の郷が、明るく華やぐ龍穴祭、ぜひ訪れたいものだ。


(NPO法人 奈良まほろばソムリエの会 雑賀 耕三郎)

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掲載された文章であるので、あとの講釈は不要だが、祭りの見どころポイントもふれてみたい。
今年の祭りは13日であるが、午前9時には室生に入りたい。
午前中には各垣内の集会所に 神楽(獅子舞)がやってくる。初めにひとしきりかまどの前(屋内)で獅子舞が舞われる。そして集会所の広場で餅をつく、その間中は神楽が舞われる。村のみなさんと交流できる最大の場である。室生の祭りはここから入りたい。
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それが無理なら、正午に太鼓橋である。太鼓橋、出るところからお渡りを追っかけて、室生の祭り、存分に楽しもう。
by koza5555 | 2014-09-20 23:10 | 宇陀 | Comments(0)

室生寺 曝凉展は立秋の7日

立秋の8月7日、室生寺は曝凉展である。本坊の左手(川から見て)の慶雲殿が会場である。

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曝凉展の会場は慶雲殿。昨年の写真

曝凉展は一日限りである。
曝凉展は明日のみであるが、曝凉展に準ずる秘宝展が8月8日から14日まで行われる。
秘宝展は本坊の手前の表書院が会場で9時~15時まで拝観できる。
いずれも、入山がすんでいれば、あとは無料で拝見できる。

曝凉展、「虫干しをします。拝観してください」という粋な計らいである。
普通の入山では拝観することができない仏画、仏具をはじめ古文書、什器が大量に展示される。


曝凉展の日だけであるが、無料のお抹茶の接待がある。

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これは昨年のお茶である。
葵の紋と九目結紋(ここのつめゆいもん)(本庄家の紋・・桂昌院さまの紋)がしるされた干菓子をいただける

仏像は仙台の国宝展へ大挙、お出かけであるが、涼みがてらに室生寺、曝凉展、いかがですか。
by koza5555 | 2014-08-06 22:07 | 宇陀 | Comments(0)

奈良・国宝 室生寺の仏たち 仙台

7月4日~8月24日まで、「奈良・国宝室生寺の仏たち」が仙台市博物館で開催される。金堂はご本尊の釈迦如来像を除くすべて、十二神将もお出かけとなり、弥勒堂は釈迦如来座像がお出かけである

金堂、弥勒堂はそれぞれご本尊が残るのみで、すべて・・お出かけである。
搬出はほぼ終了しており、お帰りは「9月の御影供(みえく)前、9月21日までには」となっている。とくに金堂、文字通り、ガランという状態である。

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東日本大震災復興祈念特別展「奈良・国宝室生寺(むろうじ)の仏たち」

「美仏に出会う旅」(JTB)を案内しているが、この仏が出かけた室生寺に10回ほど訪れるのである。
講師・ガイドの皆さんの思いはいかほどかと、とても心配である。
入山料はいつもの半額の300円である。これは、室生寺の気持ちだろうが、「これで何を見よと言うの」という関東から来られるお客様の声に、僕らは応えねばならないのである。

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この画を見てほしい。小川光三さんが合成した写真である。釈迦如来像があり、右側は三本松の地蔵菩薩、左端が十一面観音菩薩である。金堂の本来の姿がこの図だとの推定図である


室生寺の金堂はご存じだろうか。
金堂内陣の柱間は三間であり、そこに五仏の林立が窮屈である。
台座が接して立てられており、一体ごとにずらして並べられているという。集められたものである。
地蔵菩薩は光背が合わず、入れ替わりが明らかである。もともとのものは、三本松の子安延命地蔵で間違いない。
これを田中重治という方が研究しており、「室生寺金堂と創建当初の安置仏 」という論文を書かれた(40年も前である)。
田中さんは、金堂は三尊形式、独尊像の可能性もあるとの指摘を行い、ご本尊は釈迦如来、作風の共通性から左脇侍(向かって右)は三本松の地蔵像、右脇侍は失われた(現在の十一面観音菩薩は作風の共通性がない)としたのである。

この論は定着しており、これによれば、ご本尊一体(いつもは見えにくい聖観音、蔵王権現、大日如来はよく見える)の金堂であるが、金堂の歴史をふりかえってみると、これも本来の姿かとも思えるのである。

こんなお話をしたい。

念のために付け加えておけば、現在の金堂の五仏は春日大社の本地仏として集められたものである。
一宮は釈迦、二宮は薬師、三宮は地蔵、四宮は十一面、若宮は文殊菩薩である。
ご本尊は、はじめは薬師如来だが、春日本地仏として釈迦如来と改称されるのは室町時代初期とみられ、さらに江戸時代には薬師如来として祀られ、明治から再び、釈迦如来とされるという経過を経ている。

あれこれややこしいが、重ねて整理すると
①始めから金堂に安置されたのは、現在のご本尊だけであること(今回も残っている)。
②このご本尊は薬師如来として造られたが、春日本地仏で釈迦如来とされ、江戸時代には薬師如来(江戸増築部分の蟇股に薬壺あり)とされ、明治に釈迦如来とされたのである。

見た目というより、金堂の歴史を語るというガイドである。
これはこれで、奈良まほろばソムリエの力が試されるというもので、このガイドに心に期するものもあるのである。
台風による五重塔の破損した時に、全国からの支援により修復された。「それへの恩返し、東日本大震災からの復興を祈念するために」、という室生寺の心意気も紹介しながらであるが・・・・

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新緑の室生寺金堂
by koza5555 | 2014-06-12 00:02 | 宇陀 | Comments(0)

まほろばソムリエの深イイ奈良講座

25日(日)午前11時から東京日本橋の奈良まほろば館で講演をおこなう。
まほろばソムリエの会は、奈良まほろば館で「まほろばソムリエの深イイ奈良講座」を担当して、奥深い歴史と豊かな自然の奈良を紹介している。

この講座の講師役が回ってきた。
題材は、地元の「多武峰」とか、あれこれ勉強した「初瀬と長谷寺」とかもあったが、とりあえず第一回目は東京での知名度の高い「室生」を取り上げることにした。

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今年の5月の連休の室生、五重塔

真言宗室生寺派大本山 室生寺の網代智明管長は、昨年4月の正御影供(しょうみえく)に合わせて入山式をおこない、「人々の信仰を結ぶとともに、室生寺が心安らぐ場として広く知ってもらえるよう努めたい」と就任の抱負を語られた。

このお言葉をお借りして、「室生 祈りと安らぎ郷」というテーマで、その言葉が浮き彫りになるようなお話をしたいと考えた。

定席は70名。当日の欠席もあるので80名まで受け付けるとのことである。月曜日にお聞きしたところによると「申し込みは73名、資料は75人分用意してください」とのことだった。

明後日のことだが、まだ、残席もあるようである。資料代として500円、いただくことになっているが、時間があえば、日本橋でぜひ、お会いいたしましょう。

ネットで申し込めるが、電話でも 03-3516-3931 で申し込める。
by koza5555 | 2014-05-23 06:59 | 宇陀 | Comments(0)

JTB 大和の美仏に出会う旅

JTB美仏に出会う旅、3月30日が冬シリーズの最後の催行だった。

初瀬では豪雨だったが、室生が少雨、聖林寺以降は雨は上がった。

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雨は激しいが、桜もきれいな長谷寺


奈良まほろばソムリエの会は、JTBとタイアップして「大和の美仏に出会う旅」を案内している。
ツアーは奈良駅(近鉄・JR)を出て長谷寺、室生寺、聖林寺、安倍文殊院を回るコースで、昨年の4月から始まり28回のツアーを行ってきた。


ソムリエの会の鉄田専務から「四か寺を回るコースを考えてほしい。時間の配分とか」と依頼があったのは、一昨年の12月だった。
JTBの担当者とお話しすると、「関東などの遠方の方、テーマは美仏、集客力のあるメジャーなところで」というコンセプトだった。

コースや時間配分は簡単に決まった。
同行する「まほろばソムリエ」のガイド内容がポイントだと考えた。
ツアーの時期は桜やモミジではなく、真夏だったり、真冬で、観光のトップシーズンからは外れているのである。4月がなく、10月・11月がないのである。

「真夏に長谷寺の何を見るの?」と初瀬のお土産屋さんに言われたほどのツアーである。
「何見るの?」、「美仏に出会う」である。だから、ガイドの内容をトコトン知恵を絞った。

まず、美仏論が大切である。拝観するという宗教の世界と美術の世界を溶け合わせねばならない。

菩薩は人を困難から救う絶大な力と慈悲を持っている。その菩薩は超人的な威厳と人間らしい優しさや美しさを持っていなくてはならぬと、和辻は記している。
お姿を拝観し、その美しさに手を合わせれば、それこそ菩薩の心に出会えるのだと説くである。

これがカギだと考え、そのためのチラシ、テキストや解説グッズも丁寧に作り上げた。
合わせて、ガイドの皆さんも解説の工夫をされた。

こうして、好調、好評のなかで28回のツアーを重ね、5月からはさらに15回の夏シリーズが始まる。
さらにテキストやグッズの補強も行い、みんなで勉強して、ツアーを喜んでいただけるような準備をしているところだ。

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30日のツアーである。近鉄奈良駅、行基さん前で


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長谷寺は強風・激しい雨。コースを変更して登廊を上がって下った。予定していなかった宝宗蔵が拝見できて、参加者にはとても喜んでいただいた


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室生寺。五重塔へ


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聖林寺からは奈良盆地が一望に

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安倍文殊院のパンジー干支は桜とマッチして映えるている



ガイドのみなさんには「難しい話もあるだろうけど、勉強のような話も楽しく聞けるように考えて」とお願いしている。

屋外の現地の解説では、話を3つ(ぐらい)にまとめてくださいとお願いしている。3つに話をまとめるために、話したいことをよく研究・整理して、…みたいな工夫です。ずるずるお話が続いていくというのは、やはりダメなんである。

そんな工夫をしながら、大和の美仏に出会う旅、参加された方の喜びの声をさらに求めて・・・である。
by koza5555 | 2014-04-02 21:29 | 奈良 | Comments(0)

JTBの美仏ツアー

奈良まほろばソムリエが案内する「大和の美仏に出会う旅」を案内している。
長谷寺・室生寺・聖林寺・安倍文殊院、昼食は室生の橋本屋である。

昨年の4月から始めて、本年いっぱいは催行が決まっており、50回以上のロングランになった。

パンフレットを作っている。

和辻哲郎は「菩薩は衆生(しゅじょう)をその困難から救う絶大な力と慈悲を持っている。彼に救われるためには、ただ彼に念じればいい。彼は時には仏身に現じ、時には人身に現じて衆生を度脱(どだつ=与願)し、衆生に無畏(むい=施無畏)をほどこす。かくのごとき菩薩はいかなる形貌を供えていなくてはならないか。それは超人的な威厳と人間らしい優しさや美しさを持っていなくてはならぬ」と言い切りきました。 
今日はそのお姿を拝観し、菩薩の心を訪ねる旅を楽しんでいただきましょう。

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このツアーのすべてをここに書き込んだ

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室生寺。太鼓橋

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五重塔を仏と同じように、みなさんが手を合わる。ここは相棒の小野さんにガイドを頼んだ


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安倍文殊院まで行くと、夕暮れである


昨日のツアーは徹底的に万葉集で頑張った。反応はもう一つであったが、バスの下り際に「犬養節はどちらで覚えられましたか?」と言う質問があり、「CDの独学です」と言うと、「まほろばを旅してるって思えて、今日は良かったです」と言っていただいた。

日程は連続している。明日は新大宮で「祈りと安らぎの郷 室生」の講演で90分である。13日がロータリーの講演、15日がNHKの「大和路を歩く」で、風邪対策、のど対策もよく考えてがんばるつもりだ。
by koza5555 | 2014-02-10 19:10 | 奈良 | Comments(0)

長谷寺・室生寺・聖林寺・安倍文殊院

JTB奈良まほろばソムリエ号、「まほろばソムリエと訪ねる~大和の美仏に出会う旅」が再開された。
12月から3月にかけての冬バージョンである。
その第一回目は12月1日(日)である。

定員は35名であるが…予約は39名で快調な出足である。そしてお天気にも恵まれて全員が参加された。

コースは春夏まほろば号と同じ長谷寺・橋本屋での山菜御膳・室生寺・聖林寺・安倍文殊院であるが、いくつかの工夫がある。

まずは紅葉である。
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長谷寺。礼堂前舞台から

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室生寺。鎧坂

長谷寺、大磐石に立たれるご本尊、十一面観世音菩薩の特別拝観が12月8日までだった。冬バージョンのJTBツアーでは、ご本尊の御足に触れて「ご縁」が結べるという最後の機会であった。

室生寺は金堂の特別拝観。

聖林寺の十一面観音の「光背」を復元しようという取り組みがある。それを西陣織で作ろう、とその勧請が行われている。光背の姿・形とその無くなった歴史を語りながら、光背復元への「結縁」を呼びかける・・・これも一つのツアーガイドの工夫である。

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安倍文殊院は、この時期パンジー干支が公開されている。夏はこのパンジー干支、お話だけでツアーをすすめたが、やはり聞くと見るでは大違い。喜んでいただけた。

室生の橋本屋の山菜御膳も人気者である。
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「長谷寺・室生寺を一度に訪れる美仏ツアーに入りたくて、JTBでホテルを予約した」という方がいた。
「長谷寺の観音様を真下から見上げれてよかった」、「何度も来たが、室生寺の金堂の中まで入ったのは始めて」、「五重塔に巨木が倒れかかっているときに室生寺に参拝した。立派に修理出来て良かった」などの感想があった。
「橋本屋の山菜御膳は美味しかった」とのご意見もいただいた。

このツアーは3月まで続く。さらに春から秋にかけての第三ラウンドもすでに用意されており、来年にかけて40回の催行である。
このツアーのすべてで質の高い案内をしなければならない。今回の冬のツアーも事前にガイドの講習会を念入りに行ってその準備をすすめてきた。

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11月10日に行った、下見・ガイド研修会。室生寺五重塔前にて

長谷寺、室生寺、聖林寺、安倍文殊院の四カ寺、その姿と歴史は、正面から語ればその魅力は限りな区大きく深い。さらに季節ごと、行事ごとに丹念に取材を重ね、僕自身がさらに驚きと感動を重ねて、ツアーを磨いて行こうと考えている。


ツアーに参加された皆さん、ブログへのアップが遅れましたが、一日はありがとうございました。楽しんでいただけましたでしょうか。
by koza5555 | 2013-12-04 01:00 | 奈良 | Comments(2)

JTB「美仏ツアー」長谷寺、室生寺、聖林寺、安倍文殊院

奈良まほろばソムリエの会で、JTBの「美仏に出会う旅」を案内する。
12月1日から始まるが、来年の3月まで12回のコースである。
長谷寺、室生寺、聖林寺、安倍文殊院の菩薩を順次拝観する。

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11月10日の室生寺。太鼓橋

「美仏に出会う」・・・抵抗感がありますか?
僕はこのツアーの始めを和辻哲郎の「古寺巡礼」から始める。
和辻は人を救う菩薩の姿かたちは、「超人的な威厳と人間らしい優しさや美しさをもっていいなければならない」と諄々と説くのである。
菩薩像に美を求める心と、信仰の心は完全に溶けあうことを僕はていねいに語り、「美仏に出会う旅」はそこから始める。

このツアーは近鉄奈良駅、JR奈良駅発で四ヵ寺を訪れる。いずれも紹介することは多いが長谷寺への道中、長谷寺のガイドには特別に力を入れるのである。

JTBのツアーはお客様のほとんどが関東の方である。
お聞きすると真言宗豊山派を身近に感じられていたり、リピーターも常にみえる。
初めてのかたにも、何度も来られた方にも楽しんでいただく長谷寺ガイドに僕は力を尽くす。

「派祖専誉僧正」という五輪塔がある。専誉僧正のことを語りながら、僧正を長谷寺に招いた豊臣秀長と長谷寺内の五輪塔を紹介する。

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 大納言豊臣秀長・・五輪塔を前にして
豊臣秀長は専誉僧正を初瀬に招いて300石の寺領を与える。長谷寺はその時に興福寺から離脱し、真言宗豊山派を唱えることなった。
徳川幕府はこれを引き継ぎ、三代家光が観音堂(本堂)、四代家綱が大講堂、五代綱吉が500石に加増したという。長谷寺は江戸時代を通して学問寺としての隆盛を重ねることになる。
育て上げられた僧侶が東国に返され、送られるという幕府の「宗教政策」を抜きには現在の豊山派は語れれない。
豊臣秀長、専誉僧正の五輪塔が並んで立つ奥ノ院、一般のツアーが寄ることは困難だが、ガイドはここは必ず拝せねばならない場所である。

そんな具合で順々に室生寺太鼓橋の橋本屋、室生寺、聖林寺、安倍文殊院の下見、勉強を行った。
今までもガイドしたり、これからガイドを始める皆さんに「今日の下見ツアーはサプライズ満載で楽しかった」と言っていただ木、僕も大満足。下見もツアー当日も全力勝負である。

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室生寺、五重塔を軽く持ち上げた大山さんである

室生寺まで話がつながったので、JTBのツアーとは関係がないが、今年から室生寺が実施する「紅葉ライトアップともみじ祭り」を紹介する。
「国宝 五重塔と紅葉」がライトアップされる。期間は11月16日(土)~12月1日(日)までである。11月16日(土)にオープニングセレモニーがあるが、16時から太鼓橋を渡ったところで餅つきとのことである。これは絵にもなりそうである。
僕はここに出かける。みなさん、暖かい格好でおいでになりませんか。


さて、研修会は成功でガイドは増えたが、JTB冬バージョン、僕も元気に3回か4回はやりたいと思っている。
by koza5555 | 2013-11-10 23:26 | 奈良 | Comments(0)

室生龍穴神社の秋祭。室生かぐら保存会

14日は室生の秋祭。6日に室生寺境内の天神社前、13日に龍穴神社の神杉にかんじょう綱(龍綱)をかけて、祭りの準備は整う。

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室生寺に入る室生龍穴神社のお渡り

早朝から室生に向かった。西出の大所(だいどころ)さん宅を訪ね、西出の垣内(かいと)が調整する神饌の「すこ(頭甲)」拝見させていただこうとの目論である。
通り道の順で、これも当屋に当たっている荷之出の集会所前を通りかかると、人だかりが。
お聞きすると、「間もなく神楽を行う。今は菅間出にいる」とのことである。菅間出は枝垂れ桜で有名な西光寺である。すぐ上の集落であるので、そのまましばらく待つと、車に分乗して「室生かぐら研究会」が降りてきて、獅子舞が始まった。

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獅子舞、一番初めは、集会所のカマドの前

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集会所前で激しく踊る。赤い髪はメス獅子とのこと

二曲終わると、地元のOBが飛び入りで踊る。
二人目に出てきた方がすごい。腰を落とした踊りで・・聞くと78歳。・・それが3月まで室生寺の奥ノ院におられた中村一誠さんだった。

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一汗かいて、獅子をはずした中村一誠さん。78歳とは思えない身のこなしだった

午後一時に龍穴神社のお渡りは、太鼓橋の上に集合した。
まずは七度半の使い。
橋本屋の奥本さんがその使者である。

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普段は閉じられている正門が開けられ、表書院に向かって、「一度の使い~」。「二度の使い~」で七度の使いまで、七往復である。
七度半の使いで網代管長が出座、赤門に向かう。

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お渡りが入山する。鎧坂を登り金堂前に集合。天神社と龍綱に向かって神楽が奉納される。

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これは金堂の舞台から撮った画である

室生寺を出て、龍穴神社に向かう。
まずは神杉(今年は臨時に桜)のかけられた龍綱を経て、正面から神社に入る。


四頭の獅子がいっせいに舞い、二頭が舞い、一頭が舞う。さらにに頭が舞う・・・で一時間に及ぶような迫真の獅子舞である。

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伸びきった獅子、クライマックスである


龍穴神社には中村さん、大所さん、そして現在勤務しているたくさんの職員の皆さんが祭の役員、参加者、見物する人で参加されていた。
室生寺と室生の村は不離不即である。

室生に二つの奥ノ院、それは奥ノ院と龍穴神社だと、改めて実感することができた。

最後まで書いて、「すこ(頭甲)」の文章があるのに、写真がないことに気付いた。
これである。

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by koza5555 | 2013-10-14 22:08 | 宇陀 | Comments(2)