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奈良・桜井の歴史と社会

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64回正倉院展

正倉院展を拝見した。

今年の目玉は螺鈿(らでん)の白さが映える螺鈿紫檀琵琶(らでんしたんのびわ)と、紅牙撥鏤撥(こうげばちるのばち)である。
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絵葉書から
それから、18年ぶりという瑠璃坏(るりのつき)である。これを見るために僕は名古屋から来ていて、当時の記憶が明確に思い出された。
今回は第一列、第二列というように列が分けられていた。第一列の密集の行列に恐れをなして第二列で拝見したが、逆に押し合いすることなく存分に見ることができて大満足だった。

また双六局(すごろくの台)をはじめ双六の駒や賽子(さいころ)が数多く出陳されており、これは見ごたえがある。

僕が楽しんだのは、大倭国正税帳(やまとのくにしょうぜいちょう)という、大和国の決算報告書である。正税帳とは各国の決算報告書で毎年、中央に提出されていたものという。

そこに平群郡があり生駒郡が記されている。
そして磯城郡もあり、大神神、纏向神、穴師神、磯城御縣(しきみあがた)神、忍坂神、他田(おさだ)神、狭井(さい)神が記されている。
十市郡は石寸(いわれ)山口神社があり、耳梨(みみなし)神などが記載されていた。
間違いなく奈良時代から、これらの神が祀られていたことが明白である。
これらは訪れたり、人にも説明してきた神社であり、これは素晴らしいものが拝見できたものである。
そういうことならば、文献をさがしてもっと勉強したいという意欲が湧く。

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2011年2月10日に訪れた正倉院正倉(公開は平成26年11月に再開される)

金曜日の午前10時頃に着いたが、これがいいタイミングで過去最少の列であった。駐車場は一番近い氷室神社である。
by koza5555 | 2012-11-03 00:07 | 奈良県
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