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奈良・桜井の歴史と社会

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犬養孝が歩いた道をたどる万葉集のツアー

「古事記ツアー」のバスで奈良まほろばソムリエの会の鉃田憲男事務局長が、「犬養孝さんが亡くなって久しいがその人気は衰えない、まほろばソムリエの会で、先生の『万葉の旅』に添ってツアーをやります」と宣伝をされた。
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さっそく僕も持っている資料を見回してみた

そこで、僕なりのツアーの計画、勉強の計画を少し練ってみた。
ツアーのコースは「万葉の旅」の上、大和を順次、歩くという形になりそうである。
順番に回って、場所を説明し歌を解説する。犬養孝の歌碑は飛鳥には数多く、歌碑めぐりするだけでも楽しそうではある。

しかし、それでガイドが成り立つか・・・万葉集のテーマは縦横無尽である。
一つの歌を紹介すると類歌があり、詠んだ歌人の問題があり、場所の関連があり、歴史も関係する。すぐ10首くらいは派生してくる。

こんな心配もするが、と言っても、なんでもかんでも必要なわけでもない。「場所、場所でしっかりしたシナリオを作り、信念を持ってガイドをする,これで聴衆(ツアーのお客さん)も付いてきてくれる」、これが大切だと思う。

万葉の旅を読みこむ。これは横糸である。
犬養孝の本であれば、「万葉十二カ月」、「万葉のいぶき」、「万葉の人びと」(新潮文庫)が縦糸になる。安直な解説本には入らず、この本を読みなおす。この三部作は何度読んでもいつも楽しい。何よりも口語体で、すばやく読める。

それから万葉集の歌が載っている歌集である。僕は佐々木信綱の「新訓万葉集」の上下(岩波文庫)を使っている。脚注は簡単だが、軽快に持ち運びができて4516首全部が載っている。

もう少し、場所、場所をていねいに勉強できるのは「万葉の歌、人と風土」(保育社)、中西進企画のシリーズである。これは15冊のシリーズで、奈良県関係が1~4分冊である。これをもう一度、念のために読みなおすことにしよう。

時間はあるから、概略を学び、シナリオを作る。
歌をいくつ覚えるかも重要なカギである。ガイドがメモを見ながら万葉集を説明する、参加者がメモを見ながら聞いている、ガイドもお客もメモを読んでいる、そんなツアーにしてはいけない。


このツアー、具体化されたら「桜井、宇陀、藤原京(磐余はここに入っている)をやります」と手を上げるつもりだ。来年も楽しくなりそうだ。
by koza5555 | 2012-12-18 23:43 | 万葉の旅
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