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奈良・桜井の歴史と社会

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ちゃんちゃん祭り

「祭り早いは ちゃんちゃん祭り 祭りじまいは おん祭り」と謡われる、ちゃんちゃん祭りは春の山辺路を巡行する風物詩である。

4月1日、大和(おおやまと)神社のちゃんちゃん祭り。メインの渡御祭は午後1時30分からはじまった。

大和神社を出発するお渡りの、佐保庄の今年の順番は9番である。
9番だと乗馬、甲冑という役割がある。
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隋身(ずいじん)という子どもの仕事があり、菅のさしは、紫のさしは、産御幣と合わせて大字の役員が付き従う。神輿に3名の割り当てもある。

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中山の御旅所に差し掛かる最後の坂を上るお渡り、神輿

ちゃんちゃん祭り、僕はいくつかの疑問を持ったままであったが、今日一日、一緒に歩いて三つのことが解決した。
①ひとつは長岡の岬の御旅所のことである。
お渡りは一か所だけ、神輿を降ろして休息する場所がある。それは岸田であるが、その場所こそ長岡の岬(ながおかのさき)だった。

大和神社の御祭神は日本大国魂大神(やまとおおくにたまのおおかみ)で宮中に祀られていたが、崇神天皇の時代に国中に病気が蔓延したため、宮中から外に出されることになった。その地が長岡の岬(ながおかのさき)ということである。その後、現在地に移ったと社殿が明らかにしている。
始めの御旅所は長岡の岬。御神輿が置かれる台があり、左回りで3周半という龍の口の舞が奉納される。
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②ちゃんちゃん鐘のこともすごい。お渡りは常に鐘を鳴らしながらすすむ。これがちゃんちゃん鐘ときいてきた。
ところが実はそれは俗説で、本来の意味は長岳寺の僧の出迎えの鐘とのことである。
「お渡りはまだか」と長岳寺の僧が出迎えに出る。7度半ののぞきがあり、お渡りが到来する。「きたぞ」と鐘を鳴らす。これがちゃんちゃん鐘という。
いまは、長岳寺の僧ではなくて、列の先駆がその役割を果たす。
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ちゃんちゃん鐘を叩く、先駆。この鐘はお渡りちゅう、ここで、一回だけ叩かれた。

③中山が若宮社で食べる素麺のことである。
いつかの講演で、春日大社の岡本権宮司が、「ちゃんちゃん祭りで一つの大字が素麺を食べる。そのそうめんの食べ方に特徴があり、汁を付けずにわさびを絡めて食べる。これが素麺の中世の食べ方」と紹介された。
これを調べた。そうめんを食べるのは、御旅所を管理する中山の特権とのことである。
あまりおいしくないので、最近は汁を多めにして食べているようである。
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そんなこんなで、5日ほど大和神社に通った。佐保庄のみなさん、ありがとうございました。
by koza5555 | 2013-04-02 00:06 | 桜井・山の辺 | Comments(2)
Commented by かぎろひ at 2013-04-02 11:41 x
こんにちは!

貴重なレポートありがとうございます。
うーん、興味深い限り。
頭人児、めちゃかわいい^^

いつか、私も取材させていただきたいなあ。
ブログでのお呼びかけの時、うわ、行きたい! と思ったのですが、残念ながら時間がとれませんでした。
Commented by koza5555 at 2013-04-03 19:37
かぎろひさん、こんばんは。ちゃんちゃん祭り、写真は撮ったことあります。でも、今から考えるとほんとう行列を見ただけで何も知らずに撮りました。桜井先生の「古典と民俗学叢書」、「大和神社とちゃんちゃん祭り」を読んでから、ちょっと燃えました。またの機会に・・
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