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奈良・桜井の歴史と社会

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奈良で一番古い在銘狛犬。深野の神明神社

今日は室生寺である。
その前に懸案の室生、深野に寄ることにした。

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北から入った。かんじょう綱を張った峠を越えたら深野だった


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林間のアジサイ

伊勢街道の近道として、笠間峠を抜ける道が使われたという。
東大寺のお水取り、この松明を3月12日に名張から東大寺に送る街道だったが、この街道から2キロくらい南に下がると深野の村がある。

最近は「ささゆり」を保護し、育てる村として知名度アップである。

実は僕はこちら通ってもいないのである。先日も「深野に行きたいけど、大野や三本松から歩いて行けますか?」と聞かれたが、「それは無理」とまずは否定したが・・・気になるよね。

ささゆり、そして池にその姿を映すという篠田の山桜、神明神社の狛犬と十三重塔である。

とにかく行ってきたが、知らないとはいえ、この道順が全くの大回りで・・
大野の西の緑川あたりの交差点から向淵(むこうじ)に入る、無謀にも適当に右の山道に入り、苦労して抜けるとやっと染田で、それから小原である。やまなみロードに上がり、看板を見て脇道に、ガソリンスタンドを右に折れて、峠を越えて深野である。

森に囲まれた山間の村かと思うと、これが明るい高原村である。

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ささゆりは今でも咲いていた。


神明神社の歴史は深い。
室町時代創建(境内には室町時代の十三重塔が置かれている)と言われ、元は熊野系の十二所権現とされてきたが、明治維新後にこの名になったという。
いまの祭神は大日孁貴命(おおひるめむちのみこと)(天照大御神)と大物主命で、天地の神を共に祀っているのである。

拝見したいのはこちらの狛犬である(本殿前のものではな社殿高床に置かれている)。
享保16年(1731年)の作といい、在銘では浪速や大和では最古のものという。
ただしこの狛犬は浪速・大和系ではなく中部地方の影響のものだそうで、大和で一番古いと言っても、なかなか複雑なものである。

ちなみに深野は、山を降れば名張であり、大和の盆地にはいくつもの山を越え、20キロも山の中を行かねばならない。「中部地方の影響が」と言われればたやすく納得できる場所柄である。

この狛犬は神殿高床におかれ普段は拝見できない。ご例祭の時などに開扉されるのであろうか。
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室生 神明神社
by koza5555 | 2014-06-24 21:47 | 宇陀 | Comments(0)
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