ブログトップ

奈良・桜井の歴史と社会

koza5555.exblog.jp

醍醐寺のすべて 奈良国立博物館

「醍醐寺のすべて」、奈良国立博物館で9月15日まで開かれている。
「山の上から降りた上醍醐の五大明王像も一挙初出陳」である。これは拝観したいと思った。チケットが手に入り、あっちゃんと行ってきた。

a0237937_11414070.jpg
奈良国立博物館、醍醐寺のすべて

醍醐寺、開祖は大峰奥駈道を開いた理源大師(聖宝・しょうぼう)である。9世紀の方で、役小角が開いた大峯奥駈道を再開したと言われ、大峯奥駈道の開祖とも言われている。

大峯奥駈道は、天台宗系の聖護院(本山派)の本宮から吉野に向かう順峯(じゅんぷ)、
真言宗系の醍醐寺三宝院(当山派)の吉野から本宮に向かう逆峯(ぎゃくふ)がある。
但し、この順峰、逆峰は中世の話で大峯奥駈道の開祖、理源大師(聖宝)が広い崇敬を集めたことは言うまでもない。

弥山、八経ヶ岳への道(行者還トンネルからの・・・ひいては山上ケ岳からの)にも、理源大師の像を置いた「聖宝ノ宿跡」を見ることができた。

a0237937_11361946.jpg
大峯奥駈道 聖宝ノ宿跡(反対に理源大師像が置かれている)


京都のお寺の出開帳であるが、醍醐寺や理源大師、奈良にもゆかりは深い。
理源大師の行を「餅と干飯」で協力した「ならまち」の町民の逸話があり、そのことから「餅飯殿」の地名を、理源大師にいただいたとの由来もあるのである。

醍醐寺、上醍醐まで登ったことはある。
准胝堂にて西国のご朱印をいただいたのに、あわてて下山してしまい、「五大堂」に寄らなかったというまぬけものだったのである。

a0237937_11373512.jpg
五大王、不動明王 「古寺を巡る」33(小学館)から

今回は、五大明王、そろっての出陳である。
これは迫力があった。

それにしても、ものすごい寺である。
薬師如来、五大明王、理源大師像や密教美術の展示が素晴らしいが、系統的に管理してきた文書の保存がすばらしい。

足利尊氏の礼状や織田信長の「天下布武」の花押をはじめ、膨大な文書を拝見することができる。

順路として帰りに仏像館は訪れた。

あっちゃんが、第二室の「如来の種々相」の入り口で足を停めた。「今日、見た仏像は怒っている人ばかりだったけど、この方には癒される」と感嘆しきりである。
それは伊賀の見徳寺からの「薬師如来坐像」である。
お顔はとても面長で飛鳥大仏を思わせる。7世紀のものという。
表情がポニャとしたお顔で、とにかく優しさいっぱいである。

悟りを開いた・・というか、初めから悩みなどは何もありません、と言う感じである。
仏像館、ぐるっと回ってからの帰り際に、「もう一度見ようか」と、そんな気分になった見徳寺の薬師如来であった。

醍醐寺のすべて、仏像館、とても満足できました。
by koza5555 | 2014-08-10 12:33 | 奈良 | Comments(0)
<< 正蓮寺大日堂 室生寺 曝凉展は立秋の7日 >>