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奈良・桜井の歴史と社会

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国内旅行旅程管理主任者

旅行業者国の関係を定めた法律は「旅行業法」、旅行業者と旅行者の間の権利・義務を定めた者は「旅行業約款」という。

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こんな勉強をしてきた

あっちゃんが関わるツーリストエキスパーツという会社で添乗員になるための勉強ができると聞きこんで、僕も一緒に申し込んだ。丸々の四日間、それなりの受講料で試験もあるという。お盆明けで他の日程は無かったので一緒に申し込んで、これを受講したのである。

旅行会社が募集する旅行(いわゆるツアー)や、依頼を受けて段取りをとった旅行(受注型)、これを合わせて、旅行業法では企画旅行というのである。

この企画旅行の日程を管理する義務を旅行会社が負い、そのために旅程管理業務を行う者を置くことが求められている(旅行業法)。
この者を旅程管理主任者というのであるが、普通の言葉でいえば、添乗員のことである(旅程管理業務を行う主任のもの)。

企画旅行(募集型・受任型を問わず)には、旅程管理業務を行うものが同行しなければならない。


旅程管理を行う主任の者には次の講習が必要である。

旅程管理業務に関する研修の課程を修了していること
旅程管理業務に関する実務の経験を有していること

したがってこの講習のカリキュラムは
法と約款、それから添乗実務を勉強して・・・試験があり、それに合格すること
有資格者である主任添乗員の指導の下に行われる研修旅行に参加すること、
とされるのである。

旅行業者にとって、旅程管理とはなにか、守れなかったときのペナルティはどうかなどの勉強もすることができた。

添乗員の業務のあり方、進め方についての勉強もあり、添乗3000回というベテラン添乗員の講義も受ける。

こんな具合で、都合3日間の講義をうけて、最後の4日目は実地研修である。
貸切バスでの関空までの往復、ホテル日航関西空港での食事と見学、関西国際ターミナルの見学という日程だった。

バスの車内では、旅程とか訪問先などをマイク練習をかねてそれぞれが行う。生徒が次々と添乗員役となり解説したが、使用言語がすごくて英語、中国語、ドイツ語と多彩である。

そのうち、僕にもマイクが回ってきた。
帰りの空港橋だったので、最寄りの日根野が日本霊異記に出てくることを紹介して、当地が古代から開けていた場所だったとか、万葉集を少し語ったりで、あまり添乗のお話しとは言えなかったが(笑)。


関空で仕事をしている近畿日本ツーリストの社員が、お客様を送り出す立場、迎える立場の目で空港を解説をしてくれた。お客で何度訪れても気が付かない違う目である。

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空港で解説を聞く

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国した時、ターンテーブルでトランクを取り、ゲートを出てくる。ここら辺りは「着いた着いた」と、後ろを振り返ったことがなかったが、改めて迎える立場で掲示を見ると、表示はなかなかおもしろい。関空に向かっている飛行機のそれぞれの場所も示されていた


僕が受けているJTBの美仏ツアー、NHKカルチャや大人の学校のウォークなどは添乗員がいたり、バスガイドがいたり、団体の代表者がいたりで、僕が添乗の仕事をする必要はないのだが、自分の役割を見直すことができるとても良い勉強ができた講習だった。

間もなく、「旅行業法と約款、添乗実務の所定の研修を済ませた者」、「主任添乗員の指導の下に行われる研修旅行に参加した者」という証明書を手にすることできる予定である。
by koza5555 | 2015-08-20 23:59 | 奈良県
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