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奈良・桜井の歴史と社会

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写真好きのための法律&マナー

何を撮ってはいけないか。何をSNSで発信してはいけないか。あるいは他人の写真を利用する引用のルールは決まっているのだろうか。

僕が問題になったわけではないが、身の回りで生まれちゃって‥苦慮している。



「関係ないわ」とお気楽に構えていても、思わぬ多額の請求がきたり、削除が求められたり、逆に自分の写真が使われていたりで愕然とすることも発生しているようである。

いわゆる盗撮とか、あるいは他人の写真を自分のものと発表するのは問題外だが、自分で撮った写真をSNSで発信したり、講演やガイドで写真、図面などを使う時の肖像権、著作権のことを考えてみた。

『写真好きのための法律&マナー』(朝日新聞出版)はそれを多くの実例を挙げて解説している。カメラマンだけじゃなく、ブログやフェイスブック、ツイッターなどの発信者はよくよく参考すべき事例が満載されている。

何を撮っていけないか。肖像権と著作権のことである(p4)。

撮影の可否は施設管理者が決める。撮影禁止の表示がない場合も注意が必要。

公道の撮影は自由、公道は国民の共有財産だから。公道からのカフェテラス、公道の看板、個人の住宅や私有地、神社仏閣の建物や樹木などは自由に撮れる。


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これは問題ないだろう

お祭は撮られることが前提だから撮影には問題がない、その他の行事にもとられることが前提となっている場合が多くて、撮影はできるが、それでも、それぞれの特性があるので主催者の意向をよく聞きながら考え場ならない。



さて、撮りました。一人でパソコンに落として楽しんで見ている分には問題がありませんが、それを公表しようとすると・・いろんな問題が出てくる。

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長谷寺のことを考えてみた。この写真に問題がないか・・・

何の問題もないと思っていたが、ある所から・・「長谷寺の許可は取ってますか」と指摘を受けた。こんな話である(p9、p15)。

調べてみると・・

公道から撮っている。建物を写すなという明示はされていないから問題がないが、著作権に関係するようである。法律を調べてみると・・

(公開の美術の著作物等の利用)。著作権法です。

第四十六条 美術の著作物で‥‥屋外の場所に恒常的に設置されているもの又は建築の著作物は、次に掲げる場合を除き、いずれの方法によるかを問わず、利用することができる。

二 建築の著作物を建築により複製し、又はその複製物の譲渡により公衆に提供する場合

以上のような法律がありました。

問題はないのだが、但し、お寺や神社のような宗教施設をどう考えるか‥という問題もあり、トラブルを避けたいと考えるならば・・このケースはどうなんだろうということである。

「コピーを作って売るのはダメ」と商用を狭く考えるか、「お寺の写真を見たからもう行く必要なし」と営業妨害だとの主張もありうるし、「こんな寺院だから‥ぜひ行ってよ」と角度を変えてのお話もあるけど、これらは遠目(法律的)に見たら差は判らない。

宗教施設をどう考えるかとか、SNSであれば二次的・三次的な影響も考えねばならない。

肖像権の問題も複雑である。お祭りでも、着替えしている所とか、行事の中で支えたり、重さに耐える苦痛の写真が発表されたら、当事者はどう思うだろう・・・、そこで、「主観は千差万別ではあるものの、一般常識として容認できるかどうか」(p11)、おのずから線引きができるだろうとされている。

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これは肖像権に問題はない。しかし、撮った人は別で、例えば、何かメールかなんかで送ってきたなら、「載せてもよい?」と別のルールが必要になる。集団写真など、問題になりそうである。
長谷寺の中という問題はどうか。長谷寺の許可はいらないか。「ここで写真を撮ってください」と現場に明記、撮影グッズを長谷寺が用意している。SNSの発信を許可していますとは書かれていなかったが、これはクレームがつかんだろう。

写真や文献の引用の6条件というのも学ばせてもらった。無断使用と言われるのを避けるためのルール。これを最後に紹介しておきます。(p45

  1. 未公表の著作物は引用できない

  2. 自分の作品と明瞭な区別

  3. 自分の作品がメイン

  4. 引用する関連性

  5. 改変は禁止。トリミング、リライトはダメ。

  6. 出典の明記

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by koza5555 | 2018-09-14 11:24 | 読書 | Comments(0)
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