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奈良・桜井の歴史と社会

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安倍文殊院の文殊お会式

奈良まほろぼソムリエの会のHP、3月の歳時記は安倍文殊の文殊会式とした。

325日~26日、文殊お会式(えしき)で安倍文殊院(桜井市)の境内は賑わいます。本堂前には「智恵のお授け所」が設けられ、参拝者の頭に智恵袋を当てる加持祈祷が行われます。子供たちも智恵がたくさん授かれるように、この時ばかりは神妙に頭を下げます。

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文殊菩薩の法要と貧者や病者のための施しを行うのが「文殊会」、もともとはお寺の行事だったが、平安時代には朝廷が財政を負担したという記録も残されている。

会式の日にちもさまざまである。興福寺の文殊会は425日に行っているが、歴史をさかのぼると325日、425日であったり、7月に行うところもあるという具合で、それぞれの解釈によるものと思える。

安倍文殊院は325日、一山僧侶により大般若の転読大法要が厳修される。

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智恵のお餅まきは25日と26日、1630分から行われる。けっこうな大人の奪い合いで、ちょっと子供は怖いかもである。

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祈祷した餅米で作った「智恵の餅」が舞台からまかれるが、「貧者に施給するは、文殊菩薩を供養すること」との教えによれば、智恵の餅というより、貧者への施し(大げさ)ともいえるのでは。平安仏教でいえば、「会式」で貧者へ施しをするはもともとの行事。御供まき、御供ひろいを貧者への施しなどと言ったら、いまでは笑われるんだろうけど・・・

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「三人よれば文殊の智恵」。安倍文殊院の文殊菩薩像は、快慶作で獅子にまたがり、総高7メートルと文殊として日本最大。一度は拝観、お勧めする。干菓子付きの抹茶をセットにした拝観で700円。ツアー客は大満足される。



by koza5555 | 2019-02-25 20:29 | 桜井市と安倍
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