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奈良・桜井の歴史と社会

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2015年 08月 16日 ( 1 )

旅の流儀 玉村豊男

「旅の流儀」玉村豊男である。中公新書から、2015年6月15日刊行、新刊本です

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旅とは何か、旅館の食事から解きおこす。

「都会に住む人口が田舎に住む人口を上回った。その頃を境にして、旅館の食卓の風景が変わったのではないかと、私は考えている。」
「山の中の宿に泊まったら、鹿の刺身と猪鍋と、近くの川で獲れたイワナの塩焼きが食膳にのぼった。あたりまえだといえばあたりまえだが、新しいと言えば新しい。つい最近まで、どんな山間の旅館でも夕食にはマグロの刺身が出るのがあたりまえ」。

非日常の経験が旅というもので、「ライフスタイルの都会化が旅館の食卓の風景を変えた」とある。

「私たちは山に住んでいるから山の風景が好きだが、旅に出るときは海の景色を見たいと思う。どんなに素晴らしい山の風景を見ても、家にいるときとあまり変わらないので、旅をしているきがしないからだ。山に住んで、ときどき海辺を旅をし、誰かがさばいてくれるおいしい魚を食べるのがいちばんよい」。


「風評被害」の話もあれこれで、これがおもしろい。
たとえば、天気予報である。
天気予報により旅の準備を変え、さらには行先も変えたり、これは普通のことである。
雨や風が強くなりそうというと、観光地の影響は大きい。天気予報が外れて、実際は晴れでも取り返しがつかないし、降りもしないのに雨と言われた時の落胆は大きい。
「天気予報は晴れる日に『お出かけ日和です』と言うのはよいが、雨の日も『雨に濡れた緑は美しいですよ』とか・・・人が出かけるような言葉をかけてくれないだろうか」。

奈良の寺社・旧跡を歩く僕のツアーでも、これが難題で雨の予報で参加者が激減ということもあるのである。今後は、お誘いのチラシでは、雨のとき、雪のとき、どこが、どんなにすばらしいか・・これを、必ず書こう。
そうは言っても、「ウォークの雨が嫌い、雨は危険」という方は来ないかもしれないが(笑)。

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今年の5月の葛城山は、雨上りの素晴らしいツツジが見れた。。雨の予報で土曜日だったが、ロープウェイも楽に乗れた。素晴らしい霧の中のつつじであるが、快晴のつつじを何度も見ていれば、これはこれで新鮮なのだが・・・評価はなかなか難しい


さて、安全な旅、これに心がけねばならない。
「団体旅行を成功させるということは、金魚鉢の水をこぼさずに運ぶということである」と、若いときの添乗員時代に教えてもらったとあり、身に染みていると紹介されている。

最後に、「観光は平時最大の産業である、といわれる」と述べている。
戦争と比較してであるが、「戦争はなくなることがあっても、観光は決してなくならない」

ちょっと、僕の意見をさしはさめば、「戦争はなくならいし、観光もなくならない」であるが、「だからこそ、平和と安心を求めて、どこか心の休まる場所へ、できれば心を楽しく浮き立たせてくれる場所へ、出かけて行こうとするに違いない」


ガイドをやってみようかなという方、「ぜひ読んでほしい」、そんな本である。


ほうらんや 8月15日、昨日、斎行された

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8月15日は橿原市の東坊城町のほうらんや。お昼に春日神社に奉納し、夕刻にかけて八幡じんっじゃへの奉納のである。東坊城8垣内の祭りで、松明は6垣内が参加する。
お盆に家を出られる方(けっこう出にくい日ですけど ( 笑 )、せひとも、一度 お出かけてください

by koza5555 | 2015-08-16 11:37 | 読書 | Comments(0)