ブログトップ

奈良・桜井の歴史と社会

koza5555.exblog.jp

タグ:オーベルジュ・ド・ぷれざんず桜井 ( 1 ) タグの人気記事

オーベルジュ・ド・ぷれざんす桜井

桜井市の高家(たいえ)で9月5日にオープンする「オーベルジュ・ド・ぷれざんす桜井」の従業員の研修のお手伝いをした。

「奈良のことは何も知らない」、しかし「知りたい、勉強もしていきたい」というオーベルジュ従業員に、「奈良と桜井の歴史の紹介、観光案内を4時間で話そう」である。

研修の「元請」は奈良まほろばソムリエの会の鉄田専務理事である。
「奈良の歴史」を鉄田さんが一時間話して、「奈良県の観光案内」、「桜井市の歴史と案内」を2時間30分で僕が受け持ち、最後に鉄田さんが「奈良の食」を30分話すというカリキュラムである。

まず考えたのは、オーベルジュの立地点、オーベルジュで働く従業員の立場から奈良を見てみるということである。
オーベルジュは桜井市高家。奈良盆地を南から見下ろす高台に立地する。古代の山田道を見下ろす丘の上である。

a0237937_8492013.jpg
 「ぬばたまの 夜霧は立ちぬ 衣手の 高屋の上に たなびくまでに」(巻9ー1705)と舎人皇子が歌ったそのものである
        
始めのお話しは、「世界遺産」としたが、立地から見ると、「特別史跡」が見逃せない。
国が指定する史跡のうち「学術上の価値が特に高く、わが国文化の象徴たるもの」は特別史跡に指定されるが、これに全国で61件、そのうち10件が奈良県である。

特別史跡を地図に打ち込んでみると、オーベルジュに近い順に

山田寺跡(やまだでらあと)〔桜井市〕
文殊院西古墳〔桜井市〕
藤原宮跡〔橿原市〕 
石舞台古墳〔明日香村〕 
高松塚古墳〔明日香村〕 
キトラ古墳〔明日香村〕 
本薬師寺跡(もとやくしじあと)〔橿原市〕

遠いところは
巣山古墳(すやまこふん)   〔広陵町〕
平城宮跡(へいじょうきゅうせき)〔奈良市〕
平城京左京三条ニ坊宮跡庭園  〔奈良市〕

a0237937_8503357.jpg

こんな地図である

奈良の特別史跡には中世、近世はなく、ことごとく古代であるが、オーベルジュの立地がすごい。
こんな地図を見ると、オーベルジュ、は奈良県を代表する桜井に決まってよかったが、さらに高家という高台で、飛鳥との境目というのもなかなか良いのである。


研修では、世界遺産にも力を入れて話した。
時間は短い。そこで、「法隆寺地域の仏教建造物」、「古都奈良の文化財」、「紀伊山地の霊場と参詣道」のすべてを僕流に紹介することした。

奈良県全体で一時間、興福寺も元興寺もそれぞれ2分である。
この時間で建築、仏像、そのうえ万葉集や會津八一も盛り込んで楽しんで頂いた。


a0237937_9233526.jpg

さて、この研修の準備、時間との戦いだった。
2時間30分の講演、パワーポイントは60枚と踏んで準備を始めた。
準備期間が短い。聞いてから一週間、実質五日間くらいの勉強、作業時間である。

講演もツアーも、あれこれ考えてから、話の全文を書き起こすようにしている。僕は早口で、講演の目安は「30分で4千字から5千字」としている。
今回は二時間半で2万字くらいの原稿を書いている。

原稿を作り上げてから、パワーポイントを作り上げていく。写真を探したり、文章をはめ込んだり、順番を変えたりで、一枚当たり15分が目安で・・・60枚なら15時間・・・

パワポに合わせながら、声を出しての練習も必須で、あれこれの事項や漢字の読み方の再確認ができるのである。この作業を経て、パワポの修理もして、完成という仕掛けである。

時間に追われた一週間だったが、面白い演題・パワーポイントが二本できたのが大収穫である。
a0237937_95484.jpg

オーベルジュ・ド・ぷれざんす桜井、「なら食と農の魅力創造国際大学校」(奈良県)に併設され、指定管理者はひらまつ である。

a0237937_942572.jpg

そんなこともあり、まほろばソムリエの会の鉄田専務理事は「奈良の食事情」を、豊富な知識とリアル体験で熱演、これは僕も勉強になった。


a0237937_951719.jpg

眺望もすごい。奈良盆地が一望である


ホテルもレストランも期待が持てる。
ぼくらも地元の安倍の民生委員の定例会、この食事会の予約を入れたばかりである。
by koza5555 | 2015-08-31 09:37 | 桜井市と安倍 | Comments(0)